×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
貯金・定期預金コラム:
関係者!?みんなで大家さんの記事に対する指摘を検証
定期預金や貯金に関連する最新のニュース、コラムから感じることを徒然なるままにつづっております。少しでも読者のみなさまの参考になれば幸いです。
<都市総研インベストファンド>
みんなで大家さん
※抜粋
編集部からのコメント
当方のサイト上でアヤシイ投資商品の広告が表示されているのを見たのをきっかけに、これまで連続してそうしたグレー商品の危険性について素人なりに分析してきました。
そして今回取り上げるのは都市綜研インベストファンド株式会社が運用する「みんなで大家さん」ですね。商品名を広告などで見た人は少なくないかもしれません。
当サイトでもすでに常連となっておりまして過去のコラムを列挙してみるとこうなります。
>>>利回り7%!みんなで大家さんの決算はどうなった?
>>>みんなで大家さんファーム2号の記事に対する指摘を検証
>>>利回り7.0%!みんなで大家さんファーム2号は魅力的?
>>>利回り7.1%!みんなで大家さんファーム1号は魅力的?
>>>口コミで怪しいと言われる、みんなで大家さんの最新の評判
>>>利回り7.0%!みんなで大家さんの疑問点をまとめると
>>>利回り6.1%!みんなで大家さんはやはり疑惑だらけ
>>>利回り7%!みんなで大家さん伊勢は魅力的?
>>>元本割れナシ年利6%!みんなで大家さんは魅力的?
>>>6.1%の高金利な投資 みんなで大家さんは魅力的?
>>>みんなで大家さんの債務不履行=デフォルト率は70%?
>>>想定利回り7.0%!みんなで大家さん19号は魅力的?
>>>行政処分!「みんなで大家さん」のその後は?
そして前回もそうだったのですが、今回も下記記事掲載後、貴重なご指摘をいただきました。ありがたいことです。是非、次回もご指摘をお願いします!
>>>利回り7%!みんなで大家さんの決算はどうなった?
というわけで早速メールで頂戴した、「今回の考察は間違っております」とする指摘の内容を抜粋するとこうなります。
---
・みんなで大家さん販売会社
保有していました「キングアンバサダーホテル」は平成29年4月にインベストファンドに所有権の移転が行われております。
販売用土地、建物の資産譲渡、及び紐付きの預かり保証金、出資金契約残高の債務譲渡が行われているために資産と債務が大きく減少しました。譲渡金が一致していないためインベストファンドに運用資金(出資金)として預けておいた「預け金」から戻し金を使って長短借入金、未払い金を返済した。
・都市総研インベストファンド
確かに増資で得た資金とアナウンスしている増資金は一致していません。
販売会社からの譲渡の結果、資産と負債が大きく増加した。新規出資増加分はこれらを考慮すればよろしいと思います。
「預け金は」確かに不可解です。金融機関以外のどこかに預けていると思います。
北九州市の旧GMSの物件。松本市のパチンコ店2店舗。これらは買い手のテナントさんが見つかるまでは不良資産です。賃料収入ありの状態で取得したために現在は減損処理が発生しています。
---
まずこのメールの内容が正しいのかどうかは当方では判断しかねますが、「キングアンバサダーホテル」や北九州や松本市の物件については同社サイトではどこにも説明されておりませんので関係者の指摘であることが期待されますね。
というわけで先日のコラムではチェックしていなかった「みんなで大家さん販売会社」の決算書を前年と比較するとこのようになっています。
>>>みんなで大家さん販売/IR情報
・販売用土地 : 11億79百万円 → ゼロ
・販売用建物 : 6億93百万円 → ゼロ
・大家さん出資 : 27億37百万円 → ゼロ
なるほど確かに「みんなで大家さん販売」の貸借対照表から土地・建物と「みんなで大家さん出資金」がごっそり減っています!メールの指摘内容の信憑性はかなり高そうです。
しかしここで大いなる疑問が2つ湧いてきます。
1つ目は、みんなで大家さん販売会社は、土地建物の価値が約18億円しかないにも関わらず27億円もの出資金を集めていたということですね!本来は物件価値の8割しか集めないという方針だったかと思いますので、約14億円しか集められないのではないでしょうか?
貸借対照表上は余った9億円は上記メールにも書かれているように預け金として都市総研インベストファンドに回されていたということかと思いますが、2014年の募集時にはそんなことはどこにも書かれていません。
あくまで投資家はキングアンバサダーホテルの一部に優先出資するという形ですね。それが18億円の価値のものに27億円もの投資資金を集めたということであれば虚偽説明ということになるかと思います。
もちろん帳簿価格と資産価格は違うという説明があるかもしれませんが、恐らく10年くらい前に買った物件かと思いますので、帳簿価格=購入価格と現在価値に大きな差はないと思います。少なくとも1.5倍も上昇していることはあり得ません。
念のため物件が所在している「埼玉県熊谷市筑波1丁目」の地価の推移をチェックしてみるとこうなります。
とりあえず過去20年のデータですが、見事に下がっていることが分かります。1勝15敗5引き分けですね・・・。仮に2008年に購入したとするとそこから土地だけでも15%下がっています。当然建物も下がっているでしょうから、その点では18億円の価値すらないのかもしれませんね。
仮に18億円であっても、それを担保に27億円を借りていたということであれば「債務超過」ですね。
ちなみにこのキングアンバサダーホテルが運用されていた「みんなで大家さん19号」の運用実績はこのように説明されています。
・評価額、想定利回りともに下回ることなく安定した運用をしています。
大嘘ですね・・・。
大いなる疑問の2つ目は、この帳簿上18億円しかないキングアンバサダーホテルを受け取った都市綜研インベストファンド社もまた、この物件に投資する資金として28億円の資金を集めているということです。
都市綜研インベストファンド社が18億円で受け取ったのか、それよりもっと低いであろう時価で受け取ったのかは分かりませんが、28億円でないのは間違いありません。とするとこの「虚偽説明」は輪廻して同社に受け継がれたわけで現在進行形ということですね・・・。
現在のキングアンバサダーホテル案件=「みんなで大家さん30号」に投資されている方はぜひその物件評価の根拠を問い質していただければと思います。
さてそのように都市綜研インベストファンド社がキングアンバサダーホテルとその出資金を引き受けたという新しい情報をもとに、前回のコラムでも取り上げた昨年の募集実績を再度チェックしてみたいと思います。
「29号」はリファイナンス分でしたので、このキングアンバサダーホテル分も含めてトータルで92億円の新たな出資を集めたということになります。
そこで今度は都市綜研インベストファンド社の決算に話を移すと、これまた前回のコラムでも取り上げたようにファンド残高はこのようになっています。
・2017年3月期:約122億円
・2018年3月期:約198億円
差し引き76億円しか増加していないわけですね。差額の16億円はどこに消えたのでしょうか・・・。
本当は76億円しか集められていないのに92億円集めたと喧伝しているなら、やはりそれも嘘ということになります。
一方、固定資産についてはこういうことでした。
・建物: 23億円→ 52億円
・土地:125億円→189億円
約93億円増加しており、これは出資金とほぼ一致していて整合性が取れています。しかしそうなってくると今度は、キングアンバサダーホテルは帳簿上18億円しか価値がないのに、どうやって出資金との差額10億円が埋まったのか気になるところです。
仮に18億円しか価値がないものを28億円で購入したということなら投資家に対する背任行為ですね。
またそもそも都市綜研インベストファンド社は2割の劣後出資をするはずですから、本当に92億円集めたのなら、固定資産はその1.25倍の約116億円程度増加していないといけないはずです。
どこをどう見ても辻褄が合いませんねぇ。そもそも同社が発表する数字が正しい保証などどこにもありませんが、百歩譲って正しいと仮定してみても整合性が取れないということです。
いただいたメールに話を戻すと最後にこう書かれています。
---
北九州市の旧GMSの物件。松本市のパチンコ店2店舗。これらは買い手のテナントさんが見つかるまでは不良資産です。賃料収入ありの状態で取得したために現在は減損処理が発生しています。
---
前者は「みんなで大家さん18号」、後者は「みんなで大家さん27号」となりますが、その運用実績を見るとこう書かれています。
・評価額、想定利回りともに下回ることなく安定した運用をしています。
メールの差出人の方か、都市綜研インベストファンド社か、どちらかが嘘をついているということですね・・・嘘ばかりで気が滅入ってきます。
最後に、前回は気づきませんでしたが公式サイトのトップページにこのバナーを掲載し続けているのも嘘ですよね。
実際には自己資本は約67億円しか増えていません。しかも、その約67億円も本当に増えたのか怪しいというのは前回のコラムで指摘した通りです。
>>>利回り7%!みんなで大家さんの決算はどうなった?
いやはや。
では最後に、いつもご案内しているアヤシイ運用を見分けるチェックポイントはこうなっています。
1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであれば詐欺の可能性がある。
2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%~2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性がある。
3.「マイナス金利」で運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性がある。
加えてこちらの記事も参考になさってください。
関係者!?みんなで大家さんの記事に対する指摘を検証
定期預金や貯金に関連する最新のニュース、コラムから感じることを徒然なるままにつづっております。少しでも読者のみなさまの参考になれば幸いです。
<都市総研インベストファンド>
みんなで大家さん
※抜粋
編集部からのコメント
当方のサイト上でアヤシイ投資商品の広告が表示されているのを見たのをきっかけに、これまで連続してそうしたグレー商品の危険性について素人なりに分析してきました。
そして今回取り上げるのは都市綜研インベストファンド株式会社が運用する「みんなで大家さん」ですね。商品名を広告などで見た人は少なくないかもしれません。
当サイトでもすでに常連となっておりまして過去のコラムを列挙してみるとこうなります。
>>>利回り7%!みんなで大家さんの決算はどうなった?
>>>みんなで大家さんファーム2号の記事に対する指摘を検証
>>>利回り7.0%!みんなで大家さんファーム2号は魅力的?
>>>利回り7.1%!みんなで大家さんファーム1号は魅力的?
>>>口コミで怪しいと言われる、みんなで大家さんの最新の評判
>>>利回り7.0%!みんなで大家さんの疑問点をまとめると
>>>利回り6.1%!みんなで大家さんはやはり疑惑だらけ
>>>利回り7%!みんなで大家さん伊勢は魅力的?
>>>元本割れナシ年利6%!みんなで大家さんは魅力的?
>>>6.1%の高金利な投資 みんなで大家さんは魅力的?
>>>みんなで大家さんの債務不履行=デフォルト率は70%?
>>>想定利回り7.0%!みんなで大家さん19号は魅力的?
>>>行政処分!「みんなで大家さん」のその後は?
そして前回もそうだったのですが、今回も下記記事掲載後、貴重なご指摘をいただきました。ありがたいことです。是非、次回もご指摘をお願いします!
>>>利回り7%!みんなで大家さんの決算はどうなった?
というわけで早速メールで頂戴した、「今回の考察は間違っております」とする指摘の内容を抜粋するとこうなります。
---
・みんなで大家さん販売会社
保有していました「キングアンバサダーホテル」は平成29年4月にインベストファンドに所有権の移転が行われております。
販売用土地、建物の資産譲渡、及び紐付きの預かり保証金、出資金契約残高の債務譲渡が行われているために資産と債務が大きく減少しました。譲渡金が一致していないためインベストファンドに運用資金(出資金)として預けておいた「預け金」から戻し金を使って長短借入金、未払い金を返済した。
・都市総研インベストファンド
確かに増資で得た資金とアナウンスしている増資金は一致していません。
販売会社からの譲渡の結果、資産と負債が大きく増加した。新規出資増加分はこれらを考慮すればよろしいと思います。
「預け金は」確かに不可解です。金融機関以外のどこかに預けていると思います。
北九州市の旧GMSの物件。松本市のパチンコ店2店舗。これらは買い手のテナントさんが見つかるまでは不良資産です。賃料収入ありの状態で取得したために現在は減損処理が発生しています。
---
まずこのメールの内容が正しいのかどうかは当方では判断しかねますが、「キングアンバサダーホテル」や北九州や松本市の物件については同社サイトではどこにも説明されておりませんので関係者の指摘であることが期待されますね。
というわけで先日のコラムではチェックしていなかった「みんなで大家さん販売会社」の決算書を前年と比較するとこのようになっています。
>>>みんなで大家さん販売/IR情報
・販売用土地 : 11億79百万円 → ゼロ
・販売用建物 : 6億93百万円 → ゼロ
・大家さん出資 : 27億37百万円 → ゼロ
なるほど確かに「みんなで大家さん販売」の貸借対照表から土地・建物と「みんなで大家さん出資金」がごっそり減っています!メールの指摘内容の信憑性はかなり高そうです。
しかしここで大いなる疑問が2つ湧いてきます。
1つ目は、みんなで大家さん販売会社は、土地建物の価値が約18億円しかないにも関わらず27億円もの出資金を集めていたということですね!本来は物件価値の8割しか集めないという方針だったかと思いますので、約14億円しか集められないのではないでしょうか?
貸借対照表上は余った9億円は上記メールにも書かれているように預け金として都市総研インベストファンドに回されていたということかと思いますが、2014年の募集時にはそんなことはどこにも書かれていません。
あくまで投資家はキングアンバサダーホテルの一部に優先出資するという形ですね。それが18億円の価値のものに27億円もの投資資金を集めたということであれば虚偽説明ということになるかと思います。
もちろん帳簿価格と資産価格は違うという説明があるかもしれませんが、恐らく10年くらい前に買った物件かと思いますので、帳簿価格=購入価格と現在価値に大きな差はないと思います。少なくとも1.5倍も上昇していることはあり得ません。
念のため物件が所在している「埼玉県熊谷市筑波1丁目」の地価の推移をチェックしてみるとこうなります。
とりあえず過去20年のデータですが、見事に下がっていることが分かります。1勝15敗5引き分けですね・・・。仮に2008年に購入したとするとそこから土地だけでも15%下がっています。当然建物も下がっているでしょうから、その点では18億円の価値すらないのかもしれませんね。
仮に18億円であっても、それを担保に27億円を借りていたということであれば「債務超過」ですね。
ちなみにこのキングアンバサダーホテルが運用されていた「みんなで大家さん19号」の運用実績はこのように説明されています。
・評価額、想定利回りともに下回ることなく安定した運用をしています。
大嘘ですね・・・。
大いなる疑問の2つ目は、この帳簿上18億円しかないキングアンバサダーホテルを受け取った都市綜研インベストファンド社もまた、この物件に投資する資金として28億円の資金を集めているということです。
都市綜研インベストファンド社が18億円で受け取ったのか、それよりもっと低いであろう時価で受け取ったのかは分かりませんが、28億円でないのは間違いありません。とするとこの「虚偽説明」は輪廻して同社に受け継がれたわけで現在進行形ということですね・・・。
現在のキングアンバサダーホテル案件=「みんなで大家さん30号」に投資されている方はぜひその物件評価の根拠を問い質していただければと思います。
さてそのように都市綜研インベストファンド社がキングアンバサダーホテルとその出資金を引き受けたという新しい情報をもとに、前回のコラムでも取り上げた昨年の募集実績を再度チェックしてみたいと思います。
「29号」はリファイナンス分でしたので、このキングアンバサダーホテル分も含めてトータルで92億円の新たな出資を集めたということになります。
そこで今度は都市綜研インベストファンド社の決算に話を移すと、これまた前回のコラムでも取り上げたようにファンド残高はこのようになっています。
・2017年3月期:約122億円
・2018年3月期:約198億円
差し引き76億円しか増加していないわけですね。差額の16億円はどこに消えたのでしょうか・・・。
本当は76億円しか集められていないのに92億円集めたと喧伝しているなら、やはりそれも嘘ということになります。
一方、固定資産についてはこういうことでした。
・建物: 23億円→ 52億円
・土地:125億円→189億円
約93億円増加しており、これは出資金とほぼ一致していて整合性が取れています。しかしそうなってくると今度は、キングアンバサダーホテルは帳簿上18億円しか価値がないのに、どうやって出資金との差額10億円が埋まったのか気になるところです。
仮に18億円しか価値がないものを28億円で購入したということなら投資家に対する背任行為ですね。
またそもそも都市綜研インベストファンド社は2割の劣後出資をするはずですから、本当に92億円集めたのなら、固定資産はその1.25倍の約116億円程度増加していないといけないはずです。
どこをどう見ても辻褄が合いませんねぇ。そもそも同社が発表する数字が正しい保証などどこにもありませんが、百歩譲って正しいと仮定してみても整合性が取れないということです。
いただいたメールに話を戻すと最後にこう書かれています。
---
北九州市の旧GMSの物件。松本市のパチンコ店2店舗。これらは買い手のテナントさんが見つかるまでは不良資産です。賃料収入ありの状態で取得したために現在は減損処理が発生しています。
---
前者は「みんなで大家さん18号」、後者は「みんなで大家さん27号」となりますが、その運用実績を見るとこう書かれています。
・評価額、想定利回りともに下回ることなく安定した運用をしています。
メールの差出人の方か、都市綜研インベストファンド社か、どちらかが嘘をついているということですね・・・嘘ばかりで気が滅入ってきます。
最後に、前回は気づきませんでしたが公式サイトのトップページにこのバナーを掲載し続けているのも嘘ですよね。
実際には自己資本は約67億円しか増えていません。しかも、その約67億円も本当に増えたのか怪しいというのは前回のコラムで指摘した通りです。
>>>利回り7%!みんなで大家さんの決算はどうなった?
いやはや。
では最後に、いつもご案内しているアヤシイ運用を見分けるチェックポイントはこうなっています。
1.リスクとリターンは連動しており、たとえば毎年5%のリターンなら毎年4%といった損失が、毎年10%のリターンなら毎年9%といった損失が発生する可能性があり、そうした損失発生の可能性を隠しているのであれば詐欺の可能性がある。
2.もし本当にローリスク・ハイリターンのビジネスがあるなら銀行が1%~2%といった低利で喜んでお金を貸してくれるはずであり、それをわざわざ手間暇かけて個人から高金利で資金を集めるというなら詐欺の可能性がある。
3.「マイナス金利」で運用難の今の時代に本当に有利な商品ならみんなが飛びつくはずであり、わざわざ広告しないといけないのは詐欺の可能性がある。
加えてこちらの記事も参考になさってください。
PR
預金・貯金・資産運用の悩み相談室
預金・貯金・資産運用に関する読者の方々の悩みに回答していきます。ご相談はこちらから。
今月のお悩みは・・・
40代男性「大和証券などの個人向け国債キャッシュバックキャンペーンはお得ですか?」
質問 :大和証券などの国債キャンペーンはお得?よくみかける証券会社の個人向け10年国債のキャッシュバックは今でも0.4%あります。1年の拘束はありますが定期預金に比べてとても良いと思うのですがどうでしょうか?寝かせてる現金を使おうと思ってます、デメリットはありますか?
<40代男性>
回答 : 読者の方から上記のような質問をいただきました。他に同様のお悩み相談があれば月1回程度の頻度で回答していこうと思いますので、もし質問したいという方はこちらの投稿フォームから送信してください。もちろん個人情報は不要です。
さて質問内容に戻りまして、「大和証券などの個人向け国債キャッシュバックキャンペーンはお得ですか?」とのことですね。元本に対して0.4%のキャッシュバックがあるのであれば悪くないと思いますが、実際はどうなのでしょうか。
というわけで早速、大和証券のサイトをチェックしてみると2017年12月現在、このようなキャンペーンが実施されていました。
確かに「キャッシュバック金額が0.4%」となる金額はあるものの、それは「10年債×1,000万円以上」ということですのでかなりハードルは高めですね。現実的には100万円、300万円、500万円といった金額だとすると、そのキャッシュバック率はこのようになります。
・100万円 : 0.1%~0.2%
・300万円 : 0.1%~0.2%
・500万円 : 0.2%~0.3%
0.1%はともかくとして、0.2%や0.3%あればそれなりに魅力的と言えそうです。
ちなみに財務省が金融機関に支払う事務手数料は以下の通りのようです。
・10年債 : 0.4%
・ 5年債 : 0.3%
つまり購入額が1,000万円以上の場合、事務手数料を全額顧客に還元しているというわけですから、限界ギリギリのキャンペーンということですね。購入額が1,000万円未満の場合、その限りではありませんが・・・。
では投資家の立場からするとこのキャンペーンは本当に魅力的なのでしょうか?
まずポイントとなるのは、このキャッシュバックは最初の1回しかもらえないということですね。仮に0.4%のキャッシュバックがあったとしても、10年債は文字通り満期まで10年あるわけですから、年利に直すと単純に言えば「0.04%」しかありません。
現状の10年債の金利は0.05%ですので、このキャッシュバックを加味してもその利回りは0.05%+0.04%=0.09%ということです。とすると響きほどの魅力はないですね。
そうしたわけで、素直に考えればこのキャンペーンは「それほど魅力的ではない」ということになります。定期預金でも探せば0.2%以上のものはありますからね。
ただ一方で、個人向け国債は1年経てば解約することができます。解約時のペナルティは「1年分の利息」ですので、ちょうど1年後に解約すれば利息はゼロとなってしまうものの、当初の0.4%分のキャッシュバックを加味すれば、実質的な利回りは0.4%になるということですね。
さらにこれを毎年繰り返せば、ずっと実質0.4%で運用できることになります・・・理論上は。
ということでこの「実質0.4%」を実現するためには少なくとも以下2つの要件を満たす必要があります。
1.証券会社側でも1年経てば自由に解約できる仕組みとなっていること。
2.解約金で再び国債を購入してもキャッシュバックの対象となること。
大和証券を例にとり、まず前者の個人向け国債の解約(中途換金)方法をチェックしてみると、このように注記されています。
「中途換金(売却)はインターネット(オンライントレード)では受付けておりませんので、お取扱窓口までご連絡ください。」
つまり解約しようと思うと、いちいち窓口まで行かないといけないわけで、それなりの物理的ハードルがあります。
加えて、窓口の担当者も素直に解約に応じるとは思えません。普通に考えれば他の投資商品のセールスが待っているものと思います。とすると、それなりの「心理的ハードル」もあるわけで、そう簡単ではないですね。
やはりこのように繰り返し解約をしながらキャンペーンに参加し続けるためには、「インターネットで簡単に解約ができる」ということが必須条件となるのでしょうね。
次に後者の、解約金で再び国債を購入してもキャッシュバックの対象となるのかどうかという点については以下のようなキャンペーンの注釈がありました。
「対象金額とは、個人向け国債のうち、10年債、5年債のご購入金額から、2017年12月1日(金)~2018年1月10日(水)の期間に売却された個人向け国債の額面金額を差し引いた金額をいいます。
ただし、「第22回(2008年4月発行)」から「第34回(2011年4月発行)」までの10年個人向け国債の売却金額(額面金額)を除きます。」
つまり、キャンペーン期間前後に国債を解約(売却)した場合、その金額は対象外になってしまうということですね。これは「解約した資金でキャンペーンに参加してはいけませんよ」という明確なメッセージです。
そうは言いつつ、「第34回(2011年4月発行)までの10年個人向け国債は対象外」ということですから、「6年経過すればOK」ということなのかもしれませんが、いずれにしても大和証券のキャンペーン条件を前提にすると、当初夢想した「ずっと実質0.4%で運用」するというのは難しいということですね。
質問者の方はそこまでは期待しておらず、「1回でも0.4%もらえるならそれでいい」ということなのかもしれませんが、それでも1年後に解約する際には、店舗で相応のセールス攻勢が待っているのは間違いないと思います。
国債キャンペーンを一度だけ利用する前提であっても、解約することを想定しているなら、やはりネットで簡単に国債を解約できる証券会社を選んだ方が良さそうですね。
参考になさってください。
預金・貯金・資産運用に関する読者の方々の悩みに回答していきます。ご相談はこちらから。
今月のお悩みは・・・
40代男性「大和証券などの個人向け国債キャッシュバックキャンペーンはお得ですか?」
質問 :大和証券などの国債キャンペーンはお得?よくみかける証券会社の個人向け10年国債のキャッシュバックは今でも0.4%あります。1年の拘束はありますが定期預金に比べてとても良いと思うのですがどうでしょうか?寝かせてる現金を使おうと思ってます、デメリットはありますか?
<40代男性>
回答 : 読者の方から上記のような質問をいただきました。他に同様のお悩み相談があれば月1回程度の頻度で回答していこうと思いますので、もし質問したいという方はこちらの投稿フォームから送信してください。もちろん個人情報は不要です。
さて質問内容に戻りまして、「大和証券などの個人向け国債キャッシュバックキャンペーンはお得ですか?」とのことですね。元本に対して0.4%のキャッシュバックがあるのであれば悪くないと思いますが、実際はどうなのでしょうか。
というわけで早速、大和証券のサイトをチェックしてみると2017年12月現在、このようなキャンペーンが実施されていました。
確かに「キャッシュバック金額が0.4%」となる金額はあるものの、それは「10年債×1,000万円以上」ということですのでかなりハードルは高めですね。現実的には100万円、300万円、500万円といった金額だとすると、そのキャッシュバック率はこのようになります。
・100万円 : 0.1%~0.2%
・300万円 : 0.1%~0.2%
・500万円 : 0.2%~0.3%
0.1%はともかくとして、0.2%や0.3%あればそれなりに魅力的と言えそうです。
ちなみに財務省が金融機関に支払う事務手数料は以下の通りのようです。
・10年債 : 0.4%
・ 5年債 : 0.3%
つまり購入額が1,000万円以上の場合、事務手数料を全額顧客に還元しているというわけですから、限界ギリギリのキャンペーンということですね。購入額が1,000万円未満の場合、その限りではありませんが・・・。
では投資家の立場からするとこのキャンペーンは本当に魅力的なのでしょうか?
まずポイントとなるのは、このキャッシュバックは最初の1回しかもらえないということですね。仮に0.4%のキャッシュバックがあったとしても、10年債は文字通り満期まで10年あるわけですから、年利に直すと単純に言えば「0.04%」しかありません。
現状の10年債の金利は0.05%ですので、このキャッシュバックを加味してもその利回りは0.05%+0.04%=0.09%ということです。とすると響きほどの魅力はないですね。
そうしたわけで、素直に考えればこのキャンペーンは「それほど魅力的ではない」ということになります。定期預金でも探せば0.2%以上のものはありますからね。
ただ一方で、個人向け国債は1年経てば解約することができます。解約時のペナルティは「1年分の利息」ですので、ちょうど1年後に解約すれば利息はゼロとなってしまうものの、当初の0.4%分のキャッシュバックを加味すれば、実質的な利回りは0.4%になるということですね。
さらにこれを毎年繰り返せば、ずっと実質0.4%で運用できることになります・・・理論上は。
ということでこの「実質0.4%」を実現するためには少なくとも以下2つの要件を満たす必要があります。
1.証券会社側でも1年経てば自由に解約できる仕組みとなっていること。
2.解約金で再び国債を購入してもキャッシュバックの対象となること。
大和証券を例にとり、まず前者の個人向け国債の解約(中途換金)方法をチェックしてみると、このように注記されています。
「中途換金(売却)はインターネット(オンライントレード)では受付けておりませんので、お取扱窓口までご連絡ください。」
つまり解約しようと思うと、いちいち窓口まで行かないといけないわけで、それなりの物理的ハードルがあります。
加えて、窓口の担当者も素直に解約に応じるとは思えません。普通に考えれば他の投資商品のセールスが待っているものと思います。とすると、それなりの「心理的ハードル」もあるわけで、そう簡単ではないですね。
やはりこのように繰り返し解約をしながらキャンペーンに参加し続けるためには、「インターネットで簡単に解約ができる」ということが必須条件となるのでしょうね。
次に後者の、解約金で再び国債を購入してもキャッシュバックの対象となるのかどうかという点については以下のようなキャンペーンの注釈がありました。
「対象金額とは、個人向け国債のうち、10年債、5年債のご購入金額から、2017年12月1日(金)~2018年1月10日(水)の期間に売却された個人向け国債の額面金額を差し引いた金額をいいます。
ただし、「第22回(2008年4月発行)」から「第34回(2011年4月発行)」までの10年個人向け国債の売却金額(額面金額)を除きます。」
つまり、キャンペーン期間前後に国債を解約(売却)した場合、その金額は対象外になってしまうということですね。これは「解約した資金でキャンペーンに参加してはいけませんよ」という明確なメッセージです。
そうは言いつつ、「第34回(2011年4月発行)までの10年個人向け国債は対象外」ということですから、「6年経過すればOK」ということなのかもしれませんが、いずれにしても大和証券のキャンペーン条件を前提にすると、当初夢想した「ずっと実質0.4%で運用」するというのは難しいということですね。
質問者の方はそこまでは期待しておらず、「1回でも0.4%もらえるならそれでいい」ということなのかもしれませんが、それでも1年後に解約する際には、店舗で相応のセールス攻勢が待っているのは間違いないと思います。
国債キャンペーンを一度だけ利用する前提であっても、解約することを想定しているなら、やはりネットで簡単に国債を解約できる証券会社を選んだ方が良さそうですね。
参考になさってください。
あおぞら銀行ネット支店 普通預金特別金利0.10%
定期預金に関連する最新のニュースをコメント付きでご案内します。今週のニュースはこちら。
<あおぞら銀行>
インターネット支店限定「普通預金特別プログラム」
編集部からのコメント
景気の緩やかな回復が指摘される中でも、定期預金金利については景気回復を全く実感できない日々が続いていますが、そうした状況では余裕資金を普通預金にでも入れておいてしばらく様子を見ようという人も多いかもしれません。
それ自体は1つの有効な選択肢だと思いますが、問題は今の低金利がいつまで続くかわからない、という点です。仮にまだまだ相当の長期間、今の低金利が続くのであれば普通預金に入れておくと「もったいない」と言えます。
なぜなら普通預金金利は最も金利が低いからですね。
逆に言えば「金利の高い普通預金」というものがあれば預金者の金利ニーズも様子見ニーズも満たしてくれることになりますが、そうした数少ない好金利の普通預金の1つが、あおぞら銀行インターネット支店で利用できる「インターネット支店限定普通預金特別プログラム」です。
具体的には2018年3月19日現在の金利はこのようになっています。
◆あおぞら銀行インターネット支店限定普通預金特別プログラム
・店頭表示金利0.001%+上乗せ金利0.099%=特別金利0.100%
※いずれも税引き前・年利・2018年3月19日現在
年0.10%の金利というのはなかなか魅力的ですね。
詳しい条件などはこちらからご確認ください。
>>>あおぞら銀行インターネット支店限定普通預金特別プログラムについて詳しくはこちらから
また通常の定期預金金利についても魅力的で、あおぞら銀行インターネット支店で利用できる「あおぞらネット定期」の、2018年3月19日現在の金利はこのようになっています。
◆あおぞら銀行インターネット支店/あおぞらネット定期
・1年:年0.20%
・3年:年0.15%
・5年:年0.15%
※いずれも税引き前・年利・2018年3月19日現在
これらの中ではやはり、1年もの金利=年0.20%が魅力的ですね!50万円からこの金利が付与される点もメリットに加えていいかもしれません。
2016年の秋以降上昇した市場金利ですが、足元ではどちらも「低位安定」といった状況です・・・。こうした状況を勘案すれば、あおぞら銀行の普通預金・定期預金の魅力は相対的に増していると考えて良さそうです。
しばらく様子を見たい方や、いつも有利な普通預金をお探しの方は検討してみてはいかがでしょうか。
参考になさってください。
定期預金に関連する最新のニュースをコメント付きでご案内します。今週のニュースはこちら。
<あおぞら銀行>
インターネット支店限定「普通預金特別プログラム」
編集部からのコメント
景気の緩やかな回復が指摘される中でも、定期預金金利については景気回復を全く実感できない日々が続いていますが、そうした状況では余裕資金を普通預金にでも入れておいてしばらく様子を見ようという人も多いかもしれません。
それ自体は1つの有効な選択肢だと思いますが、問題は今の低金利がいつまで続くかわからない、という点です。仮にまだまだ相当の長期間、今の低金利が続くのであれば普通預金に入れておくと「もったいない」と言えます。
なぜなら普通預金金利は最も金利が低いからですね。
逆に言えば「金利の高い普通預金」というものがあれば預金者の金利ニーズも様子見ニーズも満たしてくれることになりますが、そうした数少ない好金利の普通預金の1つが、あおぞら銀行インターネット支店で利用できる「インターネット支店限定普通預金特別プログラム」です。
具体的には2018年3月19日現在の金利はこのようになっています。
◆あおぞら銀行インターネット支店限定普通預金特別プログラム
・店頭表示金利0.001%+上乗せ金利0.099%=特別金利0.100%
※いずれも税引き前・年利・2018年3月19日現在
年0.10%の金利というのはなかなか魅力的ですね。
詳しい条件などはこちらからご確認ください。
>>>あおぞら銀行インターネット支店限定普通預金特別プログラムについて詳しくはこちらから
また通常の定期預金金利についても魅力的で、あおぞら銀行インターネット支店で利用できる「あおぞらネット定期」の、2018年3月19日現在の金利はこのようになっています。
◆あおぞら銀行インターネット支店/あおぞらネット定期
・1年:年0.20%
・3年:年0.15%
・5年:年0.15%
※いずれも税引き前・年利・2018年3月19日現在
これらの中ではやはり、1年もの金利=年0.20%が魅力的ですね!50万円からこの金利が付与される点もメリットに加えていいかもしれません。
2016年の秋以降上昇した市場金利ですが、足元ではどちらも「低位安定」といった状況です・・・。こうした状況を勘案すれば、あおぞら銀行の普通預金・定期預金の魅力は相対的に増していると考えて良さそうです。
しばらく様子を見たい方や、いつも有利な普通預金をお探しの方は検討してみてはいかがでしょうか。
参考になさってください。
定期預金関連ニュース:
オリックス銀行 定期預金1年0.18%、3年0.30%
定期預金に関連する最新のニュースをコメント付きでご案内します。今週のニュースはこちら。
<オリックス銀行>
eダイレクト預金
編集部からのコメント
アベノミクスが発動してから4年半が経過しましたが、一向に上昇する気配がないのが預金金利です。株価は数十年ぶりの高値となっているのに残念なことです。
では最近の金利動向はと言うと、定期預金金利のベースとなる1年もの市場金利の推移をチェックしておくとこうなっています。
2017年を振り返ってみれば3月ごろにピークを迎えた一方、それ以降は低下傾向にあることが分かります。
加えて日銀が新たな金融緩和の枠組みの中で金利を直接操作しようとしている点を踏まえれば、ここから金利が大きく上昇することを期待するのは難しそうです。「まだまだ低金利が続く」という前提で資産運用を考えるのが現実的ですね。
そのように本格的な預金金利の上昇が期待できない中で、頼みの綱は「定期預金キャンペーン」と「恒常的に好金利を提供している銀行」の2つということになりますが、後者の筆頭であるオリックス銀行の最新の定期預金金利をチェックしてみると以下の通りです(2017年11月27日現在)。
◆オリックス銀行/eダイレクト預金(100万円以上1,000万円未満の場合)
1年/0.18%
2年/0.20%
3年/0.30%
5年/0.30%
>>>オリックス銀行/eダイレクト預金について詳しくはこちら
現状の金利水準からすれば・・・かなりの好金利です!12月が近づき、ボーナスシーズンを意識した積極的な金利設定という意味合いもあるのでしょう。
1年もの市場金利が上記の通り0.02%弱という現状を踏まえれば間違いなく「赤字覚悟」の高水準です。
さらにせっかくコツコツ預金で増やしても、この低金利の元では、最後に送金したら送金手数料で金利の大部分が消えた、という笑えない状況が起こりえますが、オリックス銀行の場合、月2回まで送金手数料が無料ですので利息が減ってしまうことはありません。
こうした姿勢も誠実で好感が持てるものだと言えそうです。
ちなみにオリックス銀行はこうしたプレーンな定期預金に加え、今流行りの短期定期預金=「eダイレクト2週間定期預金」を提供していますね!最新の金利は以下の通りです(2017年11月27日現在)。
◆オリックス銀行/eダイレクト2週間定期預金
2週間/0.05%
>>>オリックス銀行/eダイレクト2週間定期預金について詳しくはこちら
満期はわずか2週間でありながら、年0.05%という金利が魅力です。こちらも積極的ですね。
これなら普通預金に眠っているお金の運用先として活用できるほか、様子見資金の預入先としても最適です。
ちなみに東京スター銀行も6ヶ月もの金利を年0.1%に引き上げてきました。
◆東京スター銀行/スターワン円定期プラス
6ヶ月/0.10%
>>>東京スター銀行/スターワン円定期プラスについて詳しくはこちら
こうした動きが広がっていくことを期待したいと思います。
参考になさってください。
オリックス銀行 定期預金1年0.18%、3年0.30%
定期預金に関連する最新のニュースをコメント付きでご案内します。今週のニュースはこちら。
<オリックス銀行>
eダイレクト預金
編集部からのコメント
アベノミクスが発動してから4年半が経過しましたが、一向に上昇する気配がないのが預金金利です。株価は数十年ぶりの高値となっているのに残念なことです。
では最近の金利動向はと言うと、定期預金金利のベースとなる1年もの市場金利の推移をチェックしておくとこうなっています。
2017年を振り返ってみれば3月ごろにピークを迎えた一方、それ以降は低下傾向にあることが分かります。
加えて日銀が新たな金融緩和の枠組みの中で金利を直接操作しようとしている点を踏まえれば、ここから金利が大きく上昇することを期待するのは難しそうです。「まだまだ低金利が続く」という前提で資産運用を考えるのが現実的ですね。
そのように本格的な預金金利の上昇が期待できない中で、頼みの綱は「定期預金キャンペーン」と「恒常的に好金利を提供している銀行」の2つということになりますが、後者の筆頭であるオリックス銀行の最新の定期預金金利をチェックしてみると以下の通りです(2017年11月27日現在)。
◆オリックス銀行/eダイレクト預金(100万円以上1,000万円未満の場合)
1年/0.18%
2年/0.20%
3年/0.30%
5年/0.30%
>>>オリックス銀行/eダイレクト預金について詳しくはこちら
現状の金利水準からすれば・・・かなりの好金利です!12月が近づき、ボーナスシーズンを意識した積極的な金利設定という意味合いもあるのでしょう。
1年もの市場金利が上記の通り0.02%弱という現状を踏まえれば間違いなく「赤字覚悟」の高水準です。
さらにせっかくコツコツ預金で増やしても、この低金利の元では、最後に送金したら送金手数料で金利の大部分が消えた、という笑えない状況が起こりえますが、オリックス銀行の場合、月2回まで送金手数料が無料ですので利息が減ってしまうことはありません。
こうした姿勢も誠実で好感が持てるものだと言えそうです。
ちなみにオリックス銀行はこうしたプレーンな定期預金に加え、今流行りの短期定期預金=「eダイレクト2週間定期預金」を提供していますね!最新の金利は以下の通りです(2017年11月27日現在)。
◆オリックス銀行/eダイレクト2週間定期預金
2週間/0.05%
>>>オリックス銀行/eダイレクト2週間定期預金について詳しくはこちら
満期はわずか2週間でありながら、年0.05%という金利が魅力です。こちらも積極的ですね。
これなら普通預金に眠っているお金の運用先として活用できるほか、様子見資金の預入先としても最適です。
ちなみに東京スター銀行も6ヶ月もの金利を年0.1%に引き上げてきました。
◆東京スター銀行/スターワン円定期プラス
6ヶ月/0.10%
>>>東京スター銀行/スターワン円定期プラスについて詳しくはこちら
こうした動きが広がっていくことを期待したいと思います。
参考になさってください。
[2017年11月の定期預金金利予測]
市場金利はわずかに上昇 冬のキャンペーンに期待
2017年11月の定期預金金利の動向と見通しについて、最新の金利情報から予測します。
市場金利の最新推移
編集部からのコメント
10月も半ばとなりました。例年より寒い日が続くと、季節の巡りも普段より早い気がします。冬もそれほど嫌いではありませんが、もう少し秋を楽しみたいものです。
ではここでいつものように来月=11月の定期預金金利を占う上で重要な、最も代表的な金利指標である長期金利の動向をチェックしてみるとこうなっています。
グラフの期間外となってしまいましたが、2016年1月末のマイナス金利政策発表により長期金利は劇的に低下した一方、その半年後の7月末にポンっと上昇しました。これは日銀から発表された追加金融緩和の内容が期待外れだったからですね。その次の会合で予定されていた「金融緩和の総括」に対する懸念もあったのかもしれません。
さらに昨年11月以降、もう一段上昇したわけですが、これはアメリカの大統領選挙でトランプ氏が勝利したことから、「景気回復期待」と「財政悪化懸念」の両面でアメリカの金利が大きく上昇し、その影響を受けたのですね。
とすると日本の長期金利もさらなる上昇が期待されたわけですが、ただ2016年9月に発表された日銀の「新たな金融緩和の枠組み」では長期金利の誘導目標は「0%」となっており、残念ながらその水準を超えて大きく上昇することはありません。
仮に大きく上昇すれば、その分だけ国債価格が低くなるということですから、日銀が市場の国債をどんどん購入することで国債価格を引き上げ、金利を0%近辺に維持することはそれほど難しいことではないと考えられるからですね。実際、長期金利が一時0.15%まで上昇した2月3日や、0.1%を超えた7月7日には「指値オペ」が実施され、長期金利は即座に0.1%以下まで低下しました。
こうした金融政策が続く限り、長期金利は大きく上昇することも、反対に大きく下落することもなく、小動きが続くということです。実際、先月のこの時期の長期金利は「0.030%」で、本日の長期金利は「0.065%」ということですから、多少上昇しているもののその差はわずかです。
預金者にとっては残念な状況ですが、やはり本格的に金利が上昇するためには「金融緩和の縮小・解除」が必須です。そのためにはインフレが求められるわけで、いつかそのうち物価が上昇し始めることをそこはかとなく期待したいと思います。物価が上昇すれば、それはそれで困る気もしますが・・・。
ここでより定期預金金利と関係の深い上記1年もの市場金利、5年もの市場金利をチェックしてみると、1年もの市場金利がプラス0.02%前後、5年もの市場金利がプラス0.11%前後となっています。
1ヶ月前・2ヶ月前と比較すれば上昇しているものの、こちらもやはりその差はわずかです。
そうしたわけで来月=11月の定期預金金利予測ですが、長期金利も1年もの・5年もの市場金利も1ヶ月前と大きな変化がない点を踏まえ、「定期預金の基準金利=店頭表示金利は全体的に据え置き」ということになると思われます。
ただ11月後半には「冬の定期預金キャンペーン」が始まってくるでしょうか?だとすれば多少の預金金利上昇が期待できるかもしれません。積極的な銀行が出てくることを願っています。
ちなみに毎回ご案内しているように、定期預金の金利が市場金利を上回らないとするなら、上記の通り、1年もの=プラス0.02%、5年もの=プラス0.11%というのが定期預金金利の「上限」ということですね。
低金利を実感する水準です・・・。
なお長期的に考えれば、日本もアメリカと同じように金融緩和の縮小と共に本格的に金利が上昇する可能性があります。
ではそうした金利上昇のタイミングがいつかと言うと・・・これまで目途は2017年4月とご案内してきました。というのも消費税再増税のタイミングがそこであり、それまで増税を援護射撃するために異次元の金融緩和が継続される可能性が高いと考えたからです。
ただしご存じのようにこの増税は2019年10月まで2年半延期されました。ということは金融緩和もそこまで続くと考えた方が自然ですね。
さらに増税後の落ち込みをカバーするため金融緩和がさらに拡大されるのであれば、その2年後の2021年10月くらいまで継続となっても驚きません。
だとするとあと4年くらいは定期預金金利の「本格的」な上昇はなさそうということになります。
そうした現状を十分考慮した上で、来月=11月の預金運用をご検討いただければと思います。
ではここで、足元の定期預金金利や預金キャンペーンの動向を振り返ってみたいと思います。
まず目を引くのが新生銀行で、わずか2週間で満期がくる「2週間満期預金」が人気です。金利は0.05%です。
新規客向けに「スタートアップ円定期預金」も提供されており、3ヶ月0.50%の特別金利が利用できます。思い切った高金利ですね。
ちなみに新生銀行といえば毎回ご案内しているように他行宛ての振り込み手数料が月1回~10回無料のほか、ローソン、ファミリーマート、セブンイレブンなどのコンビニATMやゆうちょ銀行のATM手数料を24時間いつでも何度でも無料にしたことが話題となっています。生活口座としても、新生銀行の活用を検討してみてはいかがでしょうか。イオン銀行のATMも無料で利用できるようになったようです。
金利が期待できないならせめて手数料を引き下げていきたいものですね。今なら口座開設するだけでもれなくTポイントが500円分もらえるようです。
>>>新生銀行の最新金利はこちら
また、新生銀行と同様に新規口座開設プログラムとして魅力的なのがじぶん銀行の「デビュー応援プラグラム」です。今月はこちらも3ヶ月実質0.50%という好水準となっています。まだじぶん銀行の口座を持っていない方は検討ください。
>>>じぶん銀行の最新金利はこちら
他には、オリックス銀行や、関西アーバン銀行、あおぞら銀行などが恒常的に好金利ですが、オリックス銀行は1年もので0.10%、3年もので0.18%という金利を提供しているほか、eダイレクト2週間定期預金も2週間で0.05%と好条件になっています。
>>>オリックス銀行の最新金利はこちら
あおぞら銀行インターネット支店も、6ヶ月もので0.15%、1年もので0.20%と魅力的です。キャンペーンが終了しても好金利を維持したわけですね。
>>>あおぞら銀行インターネット支店の最新金利はこちら
東京スター銀行もスターワン円定期プラスの6ヶ月もの金利を0.10%に、スターワン1週間円預金の金利を0.05%に引き上げ注目を集めています。
>>>東京スター銀行の最新金利はこちら
さらに韓国系のSBJ銀行は、1年ものが最大0.20%、2年ものは何と最大0.80%となっています。積極的ですね!
>>>SBJ銀行の最新金利はこちら
最後に、個人向け国債の中でも特に魅力的な「変動10」が毎月発行に切り替わっています。いつでも購入可能になり、使い勝手が大きく向上したわけですが、今月の金利は0.05%となっています。
「変動10」は、このように変動金利でありながら高金利という点が魅力で、さらに1年経てばいつでも解約でき、ペナルティも少ないので、いつ使うか決まっていない資金の運用先としても利用できます。
さらに識者が指摘するように商品設計上、「0.05%より下がらない」という点は魅力と捉えて良さそうです。
>>>マネックス証券の個人向け国債はこちらから
上記の通り「冬の定期預金キャンペーン」が始まるまでの「閑散期」の今は、ぜひこうした通常金利が魅力的な定期預金をしっかりご活用いただければと思います。
ちなみに今月の定期預金の金利レンジをご案内するとこうなります。
・普通預金(含む1~2週間定期): 0.00%~0.10%
・6ヶ月もの定期預金: 0.01%~0.50%
・1年もの定期預金: 0.01%~0.25%
・3年もの定期預金: 0.01%~0.25%
・5年もの定期預金: 0.04%~0.30%
・10年もの仕組み預金: 0.15%→0.20%
>>>詳しくはこちら 定期預金金利比較(TOPページ)
参考になさってください。
市場金利はわずかに上昇 冬のキャンペーンに期待
2017年11月の定期預金金利の動向と見通しについて、最新の金利情報から予測します。
市場金利の最新推移
編集部からのコメント
10月も半ばとなりました。例年より寒い日が続くと、季節の巡りも普段より早い気がします。冬もそれほど嫌いではありませんが、もう少し秋を楽しみたいものです。
ではここでいつものように来月=11月の定期預金金利を占う上で重要な、最も代表的な金利指標である長期金利の動向をチェックしてみるとこうなっています。
グラフの期間外となってしまいましたが、2016年1月末のマイナス金利政策発表により長期金利は劇的に低下した一方、その半年後の7月末にポンっと上昇しました。これは日銀から発表された追加金融緩和の内容が期待外れだったからですね。その次の会合で予定されていた「金融緩和の総括」に対する懸念もあったのかもしれません。
さらに昨年11月以降、もう一段上昇したわけですが、これはアメリカの大統領選挙でトランプ氏が勝利したことから、「景気回復期待」と「財政悪化懸念」の両面でアメリカの金利が大きく上昇し、その影響を受けたのですね。
とすると日本の長期金利もさらなる上昇が期待されたわけですが、ただ2016年9月に発表された日銀の「新たな金融緩和の枠組み」では長期金利の誘導目標は「0%」となっており、残念ながらその水準を超えて大きく上昇することはありません。
仮に大きく上昇すれば、その分だけ国債価格が低くなるということですから、日銀が市場の国債をどんどん購入することで国債価格を引き上げ、金利を0%近辺に維持することはそれほど難しいことではないと考えられるからですね。実際、長期金利が一時0.15%まで上昇した2月3日や、0.1%を超えた7月7日には「指値オペ」が実施され、長期金利は即座に0.1%以下まで低下しました。
こうした金融政策が続く限り、長期金利は大きく上昇することも、反対に大きく下落することもなく、小動きが続くということです。実際、先月のこの時期の長期金利は「0.030%」で、本日の長期金利は「0.065%」ということですから、多少上昇しているもののその差はわずかです。
預金者にとっては残念な状況ですが、やはり本格的に金利が上昇するためには「金融緩和の縮小・解除」が必須です。そのためにはインフレが求められるわけで、いつかそのうち物価が上昇し始めることをそこはかとなく期待したいと思います。物価が上昇すれば、それはそれで困る気もしますが・・・。
ここでより定期預金金利と関係の深い上記1年もの市場金利、5年もの市場金利をチェックしてみると、1年もの市場金利がプラス0.02%前後、5年もの市場金利がプラス0.11%前後となっています。
1ヶ月前・2ヶ月前と比較すれば上昇しているものの、こちらもやはりその差はわずかです。
そうしたわけで来月=11月の定期預金金利予測ですが、長期金利も1年もの・5年もの市場金利も1ヶ月前と大きな変化がない点を踏まえ、「定期預金の基準金利=店頭表示金利は全体的に据え置き」ということになると思われます。
ただ11月後半には「冬の定期預金キャンペーン」が始まってくるでしょうか?だとすれば多少の預金金利上昇が期待できるかもしれません。積極的な銀行が出てくることを願っています。
ちなみに毎回ご案内しているように、定期預金の金利が市場金利を上回らないとするなら、上記の通り、1年もの=プラス0.02%、5年もの=プラス0.11%というのが定期預金金利の「上限」ということですね。
低金利を実感する水準です・・・。
なお長期的に考えれば、日本もアメリカと同じように金融緩和の縮小と共に本格的に金利が上昇する可能性があります。
ではそうした金利上昇のタイミングがいつかと言うと・・・これまで目途は2017年4月とご案内してきました。というのも消費税再増税のタイミングがそこであり、それまで増税を援護射撃するために異次元の金融緩和が継続される可能性が高いと考えたからです。
ただしご存じのようにこの増税は2019年10月まで2年半延期されました。ということは金融緩和もそこまで続くと考えた方が自然ですね。
さらに増税後の落ち込みをカバーするため金融緩和がさらに拡大されるのであれば、その2年後の2021年10月くらいまで継続となっても驚きません。
だとするとあと4年くらいは定期預金金利の「本格的」な上昇はなさそうということになります。
そうした現状を十分考慮した上で、来月=11月の預金運用をご検討いただければと思います。
ではここで、足元の定期預金金利や預金キャンペーンの動向を振り返ってみたいと思います。
まず目を引くのが新生銀行で、わずか2週間で満期がくる「2週間満期預金」が人気です。金利は0.05%です。
新規客向けに「スタートアップ円定期預金」も提供されており、3ヶ月0.50%の特別金利が利用できます。思い切った高金利ですね。
ちなみに新生銀行といえば毎回ご案内しているように他行宛ての振り込み手数料が月1回~10回無料のほか、ローソン、ファミリーマート、セブンイレブンなどのコンビニATMやゆうちょ銀行のATM手数料を24時間いつでも何度でも無料にしたことが話題となっています。生活口座としても、新生銀行の活用を検討してみてはいかがでしょうか。イオン銀行のATMも無料で利用できるようになったようです。
金利が期待できないならせめて手数料を引き下げていきたいものですね。今なら口座開設するだけでもれなくTポイントが500円分もらえるようです。
>>>新生銀行の最新金利はこちら
また、新生銀行と同様に新規口座開設プログラムとして魅力的なのがじぶん銀行の「デビュー応援プラグラム」です。今月はこちらも3ヶ月実質0.50%という好水準となっています。まだじぶん銀行の口座を持っていない方は検討ください。
>>>じぶん銀行の最新金利はこちら
他には、オリックス銀行や、関西アーバン銀行、あおぞら銀行などが恒常的に好金利ですが、オリックス銀行は1年もので0.10%、3年もので0.18%という金利を提供しているほか、eダイレクト2週間定期預金も2週間で0.05%と好条件になっています。
>>>オリックス銀行の最新金利はこちら
あおぞら銀行インターネット支店も、6ヶ月もので0.15%、1年もので0.20%と魅力的です。キャンペーンが終了しても好金利を維持したわけですね。
>>>あおぞら銀行インターネット支店の最新金利はこちら
東京スター銀行もスターワン円定期プラスの6ヶ月もの金利を0.10%に、スターワン1週間円預金の金利を0.05%に引き上げ注目を集めています。
>>>東京スター銀行の最新金利はこちら
さらに韓国系のSBJ銀行は、1年ものが最大0.20%、2年ものは何と最大0.80%となっています。積極的ですね!
>>>SBJ銀行の最新金利はこちら
最後に、個人向け国債の中でも特に魅力的な「変動10」が毎月発行に切り替わっています。いつでも購入可能になり、使い勝手が大きく向上したわけですが、今月の金利は0.05%となっています。
「変動10」は、このように変動金利でありながら高金利という点が魅力で、さらに1年経てばいつでも解約でき、ペナルティも少ないので、いつ使うか決まっていない資金の運用先としても利用できます。
さらに識者が指摘するように商品設計上、「0.05%より下がらない」という点は魅力と捉えて良さそうです。
>>>マネックス証券の個人向け国債はこちらから
上記の通り「冬の定期預金キャンペーン」が始まるまでの「閑散期」の今は、ぜひこうした通常金利が魅力的な定期預金をしっかりご活用いただければと思います。
ちなみに今月の定期預金の金利レンジをご案内するとこうなります。
・普通預金(含む1~2週間定期): 0.00%~0.10%
・6ヶ月もの定期預金: 0.01%~0.50%
・1年もの定期預金: 0.01%~0.25%
・3年もの定期預金: 0.01%~0.25%
・5年もの定期預金: 0.04%~0.30%
・10年もの仕組み預金: 0.15%→0.20%
>>>詳しくはこちら 定期預金金利比較(TOPページ)
参考になさってください。
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
最新記事
(08/08)
(04/17)
(03/09)
(11/13)
(10/13)